第8章 (製品実現の為の)運用 のどの辺?
『第8章 (製品実現の為の)運用)』 のISO(8.2.2)製品及びサービスに関する要求事項の明確化 に関する要求の説明に入ります。
ISO | 8.2.2 | 製品及びサービスに関する要求事項の明確化 |
IATF | 8.2.2.1 | 製品及びサービスに関する要求事項の明確化(補足) |
前箇条のおさらい/思い出し
前回は、8.2シリーズの下表の内容でしたね。簡単に言うと自分の会社が、顧客と取引する間に、どの様な日常業務のやり取りが有るのか?それに対して、要求事項を達成する為の自社の部署や役割分担が明確に成っているか。
そして、顧客とコミュニケーションする手段、インフラが何か理解し、それを維持、扱える人員を確保しているか?そんな話でしたね。
わからない人は、下表のリンクから、各箇条を読んでから、戻ってきてくださいね。
ISO | 8.2 | 製品及びサービスに関する要求事項 |
ISO | 8.2.1 | 顧客とのコミュニケーション |
IATF | 8.2.1.1 | 顧客とのコミュニケーション(補足) |
QMSに書いてみよう♪⇒ISO(8.2.2)製品及びサービスに関する要求事項の明確化
私は、ISO対訳文を下記のように独自編集してQMSに記載してみました。皆さんのQMS文面作成時の参考にしてみてください。
1)製品要求事項の明確化
『顧客に提供する製品及びサービスに関する要求事項』を、明確にする時、組織は、下記の事を確実にする事。a)サービスの要求事項の抽出
下記①、②を含めた製品及びサービスの要求事項を定める。
①適用される法令、規制要求事項。
②組織が必要と指定した事項。b)要求事項の評価基準の明確化
当社の製品及びサービスが、当社が合意決定した基準に対し、適合(満足)している状態にする事。 その為に以下の1,2の要求事項を明確に定める。
- 適合(満足)に対する、判断可能な、程度(基準、規格、限度)を明確にする。(例、条件値、規格基準等々)
- 上記1の適合(満足)を達成を可能にさせる手段の確保。(例;人員、教育、インフラ、設備等々)”
今回の『ISO(8.2.2)製品及びサービスに関する要求事項の明確化 』で言いたい事は、単純に顧客が当社と取引をする為に、順守させる規則や製品仕様、方法は?と言う事を明確に、リストアップしなさいと言う事です。
私なら、それぞれのプロセスオーナー(各部署)のタートル図作成時に、『どの程度』と言う部分で、自部署が責任を担う、顧客供給事項(納期、製品スペック、連絡書式&伝達手段、各種届出等々)が、何か?マトリックス表を作ります。そうしないと、把握が不可能で、リスクマネジメントも出来ません。
IATF審査時にも審査員は、その様なマトリックス表を求めてきますね?こきゃきゅ要求事項は、どの様な種類が有る?その顧客要求事項は、どの業務プロセス、どの段階で?どの様に監視するのか?誰が?等々をまとめるべきですね。
要求事項のOKやNG判断基準を明確にする必要も有ります。PDCAが回るようにする必要も有ります。部門KPIでそれら要求事項に対するモニタリングも一般的ですね。
ここは、非常に重要な部分ですので、QMS(品質マニュアル)のアペンデックス(付属表)を作るべきです。私は、必ず作りますね。
今回の箇条紹介は、ここまでです。
対訳本の個人的な見解として書いています。皆さんの見解と異なる、若しくは誤っている場合も有るので、他の人は、こんな風にやっているんだという視点で見ていただければと思います。引き続き、日追って各箇条を追加していきますので、宜しくお願い致します。