IATF16949&ISO9001の要求事項解釈/IATF(8.2.1.1)顧客とのコミュニケーション(補足)

広告

第8章 (製品実現の為の)運用 のどの辺?

『第8章 (製品実現の為の)運用)』 IATF(8.2.1.1)顧客とのコミュニケーション(補足) に関する要求の説明に入ります。

ISO 8.2 製品及びサービスに関する要求事項
ISO 8.2.1 顧客とのコミュニケーション
IATF 8.2.1.1 顧客とのコミュニケーション(補足)

前箇条のおさらい/思い出し

前回は、ISO(8.2.1)顧客コミュニケーションでした。会社は、必ずお客が居ます。その顧客コミュニケーションをする事によって、企業が成り立ちます。ごく当たり前の事ですね。その極当たり前のコミュニケーションで、最低限管理しなければならい事をISO要求事項に書いていました。

a)~e)に記載事項は、きちんと社内で具体的に何があるのか表に列挙し、各業務プロセス(部署ごと)にまとめると良いでしょう。もちろんそれらを管理する標準化、フローチャートも作るべきですね。私は、全社内の全部署、全国内外も含め、整備しました。

そして、今回は、前箇条ISO(8.2.1)への追加、IATFのわがまま?に成ります。自動車業界は、もっと顧客志向で管理すべき事が有ると言う事でしょうね。それでは、下記に説明していきますね。

QMSに書いてみよう♪⇒IATF(8.2.1.1)顧客とのコミュニケーション(補足)

私は、IATF対訳文を下記のように独自編集してQMSに記載してみました。皆さんのQMS文面作成時の参考にしてみてください。

前箇条ISO(8.2.1)顧客コミュニケーションの要求事項に、下記の事を追加する。

1)取引顧客の専門用語の社内採用

顧客コミュニケーション(書面&口頭)は、自社が取引する各顧客が使用する呼称、用語を自社内で採用する。それは、口頭でも書面でも顧客と合意した言語を採用しなければならない。

2)取引顧客の指定されたシステムの社内採用

取引顧客が規程した、コンピューター言語及び各種書面フォーマット書式の最新版を利用する能力を社内で有しなければならない。社内外に対し、必要な情報伝達能力を持つ事が必要。

(例;CADデータ、電子データ交換、製品情報コミュニケーションシステム等々)

一般的に、顧客との日常コミュニケーションは、どんどん電子化され、ペーパーレスに成っています。各自動車メーカーは、独自のWEBシステムを持ち、サプライヤに対し、そのシステムの導入を義務付け、取引開始前に、講習会に呼ばれたりしていると思います。

具体的な事例を言いますと、設計部門は、各顧客毎に指定のCADソフトが異なります。とはいっても3種類程度ですね。ただ、ソフトのバージョンアップも有ったりするので、そのシステム管理や利用者のスキル教育も必要になります。そして、その設計データは、自動車メーカーのオンラインシステム上で管理されます。そのシステムの操作スキルも無いと、顧客コミュニケーションが出来ないと言う事に成ります。

生産管理部門では、受注や発注情報が、専用のオンラインシステムで行われます。大手の部品サプライヤでも独自に採用している場合が有ります。これらもシステムのバージョンアップや変化点時の勉強会をしないと、顧客コミュニケーションに悪影響が出る事が有ります。

余談ですが、昭和式の経験と勘で仕事している、ブラックな中小企業は、どんどん肩身の狭い状況になっていくでしょう。

新規開発製品段階でもAPAPの各Phase毎のインプット、アウトプットをシステムでペーパーレスでエビデンス登録や進捗確認管理をしている場合も有ります。そう一体意味で、このIATF(8.2.1.1)は、過去に無い、今後重要な管理の一部に成ると思います。

今回の箇条紹介は、ここまでです。

対訳本の個人的な見解として書いています。皆さんの見解と異なる、若しくは誤っている場合も有るので、他の人は、こんな風にやっているんだという視点で見ていただければと思います。引き続き、日追って各箇条を追加していきますので、宜しくお願い致します。

 

コメント

広告
タイトルとURLをコピーしました