第8章 （製品実現の為の）運用 のどの辺？
『第8章 （製品実現の為の）運用）』 IATF(8.4.2.2)法令・規制要求事項 に関する要求の説明に入ります。
| ISO | 8.4 | 外部から提供されるプロセス、製品及びサービスの管理 |
| ISO | 8.4.1 | 外部から提供されるプロセス、製品及びサービスの管理(一般) |
| IATF | 8.4.1.1 | 外部から提供されるプロセス、製品及びサービスの管理（補足） |
| IATF | 8.4.1.2 | 供給者選定のプロセス |
| IATF | 8.4.1.3 | 顧客指定の供給者 |
| ISO | 8.4.2 | 供給者管理の方式及び程度 |
| IATF | 8.4.2.1 | 供給者管理の方式及び程度（補足） |
| IATF | 8.4.2.2 | 法令・規制要求事項 |
| IATF | 8.4.2.3 | 供給者の品質マネジメントシステム開発 |
| IATF | 8.4.2.3.1 | 自動車製品に関係するソフトウエア又は組込みソフトウエアを持つ製品 |
| IATF | 8.4.2.4 | サプライヤ（供給者）の監視 |
| IATF | 8.4.2.4.1 | 第二者監査（サプライヤ監査） |
| IATF | 8.4.2.5 | 供給者の開発 |
| ISO | 8.4.3 | 外部供給者に対する情報 |
| IATF | 8.4.3.1 | 外部供給者に対する情報（補足） |
それぞれの各章の詳細箇条説明は、別記事で紹介していますので、そちらをご覧ください。こちらです。
前箇条のおさらい/思い出し
前箇条は、IATF(8.4.2.1）供給者管理の方式及び程度（補足）でした。
サプライヤ（供給者）を管理する方法を決定するが、全てのサプライヤを一律同じ管理を厳しく実施すると大変な管理工数に成るので、重要度のランク分けする基準を設けなさいと言う話でした。
そして、今回の話題は、サプライヤ（供給者）も自社と同じく、顧客要求事項の順守は当たり前ながら、法令規制も守る様に管理せよと言う話です。それでは、私なりの解釈に進んでみます。
ＱＭＳに書いてみよう♪⇒IATF(8.4.2.2)法令・規制要求事項
私は、IATF対訳文を下記のように独自編集してQMSに記載してみました。皆さんのQMS文面作成時の参考にしてみてください。
★外部供給者の法令規制要求事項の適合性
- 当社の製品に、使用される全ての購入製品は、適用される仕向国の法令、規制要求事項に適合しなければならない。その為のサプライヤ管理プロセスを文書化する。
- 『法令・規制要求事項』に対し、顧客が、特別管理を指示している場合は、当社は、自社とサプライヤ共に、指示された特別管理の記録を確実に維持管理を実施する。
『法令・規制』と言う言葉は、ISO,IATFには沢山出てきた言葉です。しつこいくらい出てきます。
それはなぜなの？
IATFの目的は、自動車メーカーから見て一番恐れるリスク回避ですね。市場クレームや大事故によるリコール事件などです。発生すれば、莫大な損害と長引く保証活動をする事になります。会社存亡の危機に成るわけです。当然、部品メーカーは、もっと悲惨な事になるでしょう。
法令・規制遵守は、TSの頃よりIATFでは、更に強化されています。だから、しつこく何度も繰り返し言葉が出てきます。
自社製品以外の購入部品、外部委託生産のサプライヤーが、もし法令。規制違反した物を自社に納入し使用して完成品にしたら自社の責任なのです。その責任の為の管理何ですね。
他の箇条へ記事へのリンク
今回の箇条紹介は、ここまでです。
対訳本の個人的な見解として書いています。皆さんの見解と異なる、若しくは誤っている場合も有るので、他の人は、こんな風にやっているんだという視点で見ていただければと思います。引き続き、日追って各箇条を追加していきますので、宜しくお願い致します。