IATF16949&ISO9001の要求事項解釈/ISO(8.3)製品及びサービスの設計・開発

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第8章 (製品実現の為の)運用 のどの辺?

『第8章 (製品実現の為の)運用)』 ISO(8.3)製品及びサービスの設計・開発 に関する要求の説明に入ります。

このISO8.3シリーズの内訳構成は、『ISO箇条 7つ』『IATF 14つ』の合計21箇条で構成されています。

今回は、最初のISO8.3の入り口に成ります。

下表は、ISO8.3シリーズ全体を表にしました。全てストーリーで繋がっています。前後関係を理解が重要です。

ISO 8.3 製品及びサービスの設計・開発
ISO 8.3.1 一般
IATF 8.3.1.1 製品及びサービスの設計・開発(補足)
ISO 8.3.2 設計・開発(APQP全体)の計画
IATF 8.3.2.1 設計・開発(APQP全体)の計画(補足)
IATF 8.3.2.2 製品設計の技能
IATF 8.3.2.3 組込みソフトウエアを持つ製品の開発
ISO 8.3.3 設計・開発(APQP全体)へのインプット
IATF 8.3.3.1 製品設計へのインプット(APQP Phase2)
IATF 8.3.3.2 製造工程へのインプット(APQP Phase3)
IATF 8.3.3.3 特殊特性
ISO 8.3.4 設計・開発(APQP)の管理
IATF 8.3.4.1 APQPの監視
IATF 8.3.4.2 設計・開発(APQP)の妥当性確認
IATF 8.3.4.3 試作プログラム
IATF 8.3.4.4 製品承認プロセス(PPAP)
ISO 8.3.5 設計・開発(APQP)からのアウトプット
IATF 8.3.5.1 設計・開発(APQP)からのアウトプット(補足)
IATF 8.3.5.2 製造工程設計からのアウトプット(APQP Phase3)
ISO 8.3.6 設計・開発(APQPからのインプット&アウトプット)の変更
IATF 8.3.6.1 設計・開発の変更(補足)

ISO,IATFの規格全体を見たい人は、こちらのリンクへどうぞ!

前箇条のおさらい/思い出し

前回は、ISO8.2顧客要求事項シリーズの最後、『ISO8.2.4製品及びサービスに関する要求事項の変更の話でした。簡単に言うと、顧客から設計変更通知が届いた後、自社内へ展開し、既存文書の変更改定、そして、関係者への周知をする事を示していました。主に、設計部門だけと思いがちですが、実際は、製造部門、品質部門、営業部門、生産管理部門にも関係が有ります。

今回からは、冒頭に述べた通り、第8章運用(PDCAのDo)として、ISO8.3シリーズの話題に入ります。それでは、下記に説明したいと思います。

QMSに書いてみよう♪⇒ISO(8.3)製品及びサービスの設計・開発

私は、ISO及びIATF対訳文を下記のように独自編集してQMSに記載してみました。皆さんのQMS文面作成時の参考にしてみてください。

8.3 製品及びサービスの設計・開発

製品の『設計・開発』の主な機能は、顧客要求事項を確実に自社の製品仕様に、反映する事にある。したがって、顧客要求事項通りの製品実現をする為の要求活動として、箇条8.3.1~8.3.6条項へ細分化して示す。

8.3.1 一般
8.3.1.1 製品及びサービスの設計・開発(補足)
8.3.2 設計・開発の計画
8.3.2.1 設計・開発の計画(補足)
8.3.2.2 製品設計の技能
8.3.2.3 組込みソフトウエアを持つ製品の開発
8.3.3 設計・開発へのインプット
8.3.3.1 製品設計へのインプット
8.3.3.2 製造工程へのインプット
8.3.3.3 特殊特性
8.3.4 設計・開発の管理
8.3.4.1 監視
8.3.4.2 設計・開発の妥当性確認
8.3.4.3 試作プログラム
8.3.4.4 製品承認プロセス
8.3.5 設計・開発からのアウトプット
8.3.5.1 設計・開発からのアウトプット(補足)
8.3.5.2 製造工程設計からのアウトプット
8.3.6 設計・開発の変更
8.3.6.1 設計・開発の変更(補足)

この箇条は、ISO8.3シリーズの題名だけに成ります。ISO対訳本には、私の様に上記の文面は、一切ございません。私が、オリジナルでわかりやすく品質マニュアルに記載した内容です。

主に、会社の製品設計部門が、十分に理解する内容です。ISOやIATF認証取得審査時には、設計部門がプロセスオーナーとして説明するのが多いと思います。ただ、品質部門やその他の部門も十分に関係するので、必ず理解する事が重要と思います。

5コアツールのAPQPを先に勉強し、Phase2製品設計、Phase3工程設計にどう織り込んで活動するのか?社内規程のAPQP規程を作成する時に必要な知識に成ります。

 

余談ですが、経営者や部門長がAPQPを全く理解していない会社は、この部分が非常にいい加減で、適当な会社が多いです。部門横断を全く理解していないどころか、それを無駄と言う経営者や管理職がいる会社も有ります。そんな会社とは、絶対に取引しない事です。殆どがブラック企業です。

今回の箇条紹介は、ここまでです。

対訳本の個人的な見解として書いています。皆さんの見解と異なる、若しくは誤っている場合も有るので、他の人は、こんな風にやっているんだという視点で見ていただければと思います。引き続き、日追って各箇条を追加していきますので、宜しくお願い致します。

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