第8章 (製品実現の為の)運用 のどの辺?

『第8章 (製品実現の為の)運用)』 ISO8.2.4製品及びサービスに関する要求事項の変更 に関する要求の説明に入ります。ISO8.2シリーズの最後に成ります!
下表で、8.2シリーズ全体がどんなテーマだったのか一度理解してみるとわかりやすいですよ。
ISO | 8.2 | 製品及びサービスに関する要求事項 | |||||||||||||||
ISO | 8.2.1 | 顧客とのコミュニケーション | |||||||||||||||
ISO | 8.2.2 | 製品及びサービスに関する要求事項の明確化 | |||||||||||||||
ISO | 8.2.3 | 製品及びサービスに関する要求事項のレビュー | |||||||||||||||
ISO | 8.2.3.1 | 顧客要求事項を”満たす能力”及び”提供前のレビュー” | |||||||||||||||
ISO | 8.2.3.2 | 顧客要求事項レビュー結果及び新要求事項の文書化と情報の保持 | |||||||||||||||
ISO | 8.2.4 | 製品及びサービスに関する要求事項の変更 |

ISO,IATFの規格全体を見たい人は、こちらのリンクへどうぞ!
前箇条のおさらい/思い出し

前箇条は、ISO8.2シリーズ中の更に小グループシリーズのISO8.2.3シリーズの『顧客要求事項』に特化した内容を各箇条で説明されていきました。

第8章は、運用ですね!ISOもIATFも構成がPDCAに成りました。第8章は運用(Do)の部分です。そして、記載の大部分は、APQPシステムの内容に当てはまる部分が多いと思います。私は、先にAPQPシステムを理解していますので、第8章が何を言っているのか?直感でわかります。

皆さんも先に5コアツールのAPQPを勉強してください。そうすれば、第8章は、非常に分かりやすくなり、実際の品質マニュアル造りや各部門組織の役割分担、部門横断のプロセス構築や規程文書造りが容易に成ると思います。

顧客要求事項は、開発段階から日常の生産、納入、各種顧客とのサービス業務に何かしら守るべき要求事項(条件)が存在します。それらを明確にし、確認する手段、記録証拠を残す事が、大切だと自分は理解しています。
QMSに書いてみよう♪⇒ISO(8.2.4)製品及びサービスに関する要求事項の変更

私は、ISO対訳文を下記のように独自編集してQMSに記載してみました。皆さんのQMS文面作成時の参考にしてみてください。
★要求事項変更時の『情報・文書変更・更新』の対応
『製品』や『サービス』の要求事項が、『変更される場合』には、その変更が要因で、影響を及ぼす全業務領域において、文書化した情報を確実に更新する必要がある。
① 要求事項を変更した文書だけでなく、その変更に影響を受ける、他の全ての文書も改定する。
② 変更に伴う既存の情報、文書類の改定内容は、関連活動に関わる人員に、その改定の意味を理解させ、納得させる必要がある。
③これらの変更情報の展開は、下記の社内規程にて、要求事項の変更改定の文書類変更及び人員への周知、理解をさせる具体的な内容を構築及び実行する。
- 文書管理規程(改定の責任権限部署と改廃管理等を示す)
- 図面管理規程(設計部門主管の図面更新管理及び配布を示す)
- 4M変更管理規程(要求事項の変化に関わる具体的な管理行動を示す)
- 設計変更管理規程(設計の妥当性確認及び具体的な変更管理を示す)
- 教育訓練規程(変更内容の各人員の理解の教育と能力測定実施とその証拠)
- APQP管理規程(Phase1~4の開発・生産準備段階での変化点管理を示す)
- サプライヤー管理規程(サプライヤの影響する変化点管理を示す)
上記の規程にて、横断的に関連図付けし、社内で確実な管理を実施する事。

この箇条は、変化点管理何ですね。非常に重要です。顧客要求事項の変更に伴い、社内の文書変更作業を事務的に行うだけではダメですね。

当然、変更前の情報で、現在仕事が進んでいるんです。それを確実に、変更された要求事項に製品スペックを変更する等々が有れば、伴う作業は、多種他部署に広がり、非常に多くの変更作業が伴います。

一部署が、自分の所の文書変更しただけでは、何の意味も有りません。要求時奥の変更は、主は、顧客からの設計変更連絡だと思います。窓口が営業⇒設計なのか?品証なのか?それぞれ、会社で異なると思いますが、その情報の窓口の部署が、その変更内容が、既存の製品、業務オペレーションにどの部署まで影響するのか?判断できるのか?その判断責任は妥当なのか?きちんと決める必要も有ります。

この箇条では、文書の改訂を主体に書いていますが、私が考えるのは、もっと変更管理に踏み込んで解釈し、自社の規程文書まで、要求事項の変更管理を考えていました。なので、上記に私が実際に作成した、具体的な規程文書の名称を参考までに記載しています。変更に関わるご有無範囲が分かると思います。
皆さんも品質マニュアルを分かりやすくし、実業務に有効的にどうするのか?よく考えると宜しいと思います。

今回の箇条紹介は、ここまでです。
対訳本の個人的な見解として書いています。皆さんの見解と異なる、若しくは誤っている場合も有るので、他の人は、こんな風にやっているんだという視点で見ていただければと思います。引き続き、日追って各箇条を追加していきますので、宜しくお願い致します。
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