第6章計画 のどの辺？
『第6章計画』 7つ目の箇条です。今回は、IATF箇条の(6.2)品質目標及びそれを達成する為の計画策定 に関する要求の説明に入ります。
| ISO | 6.1 | リスク及び機会への取組み | |||||||||||||||
| ISO | 6.1.1 | リスク及び機会を決定 | |||||||||||||||
| ISO | 6.1.2 | 取組むべきリスク及び機会に対する計画 | |||||||||||||||
| IATF | 6.1.2.1 | リスク分析 | |||||||||||||||
| IATF | 6.1.2.2 | 予防処置 | |||||||||||||||
| IATF | 6.1.2.3 | 緊急事態対応計画 | |||||||||||||||
| ISO | 6.2 | 品質目標及びそれを達成する為の計画策定 | |||||||||||||||
| ISO | 6.2.1 | 品質目標の設定に関し、品質目標が具備すべき内容 | |||||||||||||||
| ISO | 6.2.2 | 達成計画で決定すべき事項 | |||||||||||||||
| IATF | 6.2.2.1 | 品質目標及びそれを達成する為の計画策定（補足） | |||||||||||||||
| ISO | 6.3 | QMS（品質マネジメントシステム）変更の計画 | |||||||||||||||
前箇条のおさらい/思い出し
前回まで、第6章計画の（6.1）リスクに関する要求事項の話でした。IATFでは、リスクを未然に防止し、発生してしまった不適合に対しても水平展開や過去トラの蓄積とその利用を要求していました。そして、しっかりとした、不適合と緊急事態のリスクに対応する社内ルールの明確な確立も求められました。
ここからは、ISO(6.2）シリーズです。第6章計画と言うタイトルに対して、『品質目標』の話に成ります。遡って、第4章の時に、経営者は、品質方針を作成しましたね？その品質方針を達成する為に、関係する品質目標を定める話が有りました。第4章で話した品質方針と品質目標は、繋がっています。第6章（6.2）で、具体的に、品質目標は、どの様に決定するのか？その含むべき要素を要求しています。
リスクの話は終了して、頭は、品質目標に切り替えるぞ。
それでは、ISO（6.2）品質目標の話へ進みましょう。
ＱＭＳに書いてみよう♪⇒ISO(6.2)品質目標及びそれを達成する為の計画策定
私は、ISO対訳文を下記のように独自編集してQMSに記載してみました。皆さんのQMS文面作成時の参考にしてみてください。
品質目標の設定方法は、下記の要素で設定をする事を要求する。
- 品質方針
組織全体で、共有する重要な価値基準を示している。- 品質目標
- 品質方針を基準とする。
- 各部門は、組織の目標達成に向け具体的な業務活動を明確に決める。
- その業務活動は、品質目標設定として、達成進捗を計測可能な計画を策定する。
品質目標に関する要求事項は下記箇条でも示す。
6.2.1 品質目標の設定に関し、品質目標が具備すべき内容
6.2.2 達成計画で決定すべき事項
6.2.2.1 品質目標及びそれを達成する為の計画策定（補足）
この箇条は、内容が不以上に内容が非常にシンプル。要求している事は、第4章で説明の通り、経営者は、会社の品質方針を決定します。だから、品質目標は、品質方針を達成する為に必要な目標項目とそれらの達成度を評価可能な数値目標などに置き換えられる方法で、決めてくださいと言っているだけです。
今回の箇条紹介は、ここまでです。
対訳本の個人的な見解として書いています。皆さんの見解と異なる、若しくは誤っている場合も有るので、他の人は、こんな風にやっているんだという視点で見ていただければと思います。引き続き、日追って各箇条を追加していきますので、宜しくお願い致します。