IATF16949&ISO9001の要求事項解釈/IATF(8.3.5.1)設計・開発(APQP)からのアウトプット（補足）

センベイ

4年前

第8章（製品実現の為の）運用のどの辺？
前箇条のおさらい/思い出し
ＱＭＳに書いてみよう♪⇒IATF(8.3.5.1)設計・開発(APQP)からのアウトプット（補足）
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第8章（製品実現の為の）運用のどの辺？

『第8章（製品実現の為の）運用）』IATF(8.3.5.1)設計・開発(APQP)からのアウトプット（補足） に関する要求の説明に入ります。

ISO 8.3 製品及びサービスの設計・開発

ISO 8.3.1 一般

IATF 8.3.1.1 製品及びサービスの設計・開発（補足）

ISO 8.3.2 設計・開発（APQP全体）の計画

IATF 8.3.2.1 設計・開発（APQP全体）の計画（補足）

IATF 8.3.2.2 製品設計の技能

IATF 8.3.2.3 組込みソフトウエアを持つ製品の開発

ISO 8.3.3 設計・開発（APQP全体）へのインプット

IATF 8.3.3.1 製品設計へのインプット（APQP　Phase2）

IATF 8.3.3.2 製造工程へのインプット（APQP　Phase3）

IATF 8.3.3.3 特殊特性

ISO 8.3.4 設計・開発(APQP)の管理

IATF 8.3.4.1 APQPの監視

IATF 8.3.4.2 設計・開発（APQP）の妥当性確認

IATF 8.3.4.3 試作プログラム

IATF 8.3.4.4 製品承認プロセス（PPAP)

ISO 8.3.5 設計・開発(APQP)からのアウトプット

IATF 8.3.5.1 設計・開発(APQP)からのアウトプット（補足）

IATF 8.3.5.2 製造工程設計からのアウトプット（APQP　Phase3）

ISO 8.3.6 設計・開発(APQPからのインプット＆アウトプット）の変更

IATF 8.3.6.1 設計・開発の変更（補足）

ISO,IATFの規格全体を見たい人は、こちらのリンクへどうぞ！

前箇条のおさらい/思い出し

前箇条は、ISO 8.3.5 設計・開発(APQP)からのアウトプットでした。

もう一度思い出してください。

第8章は、製品開発の仕事の内容の話が主体ですね。

その方法を細かく、各箇条で説明してきています。

そして、ISO8.3.5は、APQPの『Phase２製品設計』、『Phase3工程設計』の部分の管理要求が、紹介されていました。

今回、そのISOで不足な部分をIATFで追加しています。細かい、アウトプットを紹介していきます。

ＱＭＳに書いてみよう♪⇒IATF(8.3.5.1)設計・開発(APQP)からのアウトプット（補足）

私は、IATF対訳文を下記のように独自編集してQMSに記載してみました。皆さんのQMS文面作成時の参考にしてみてください。

１）『Phase2製品設計』からのアウトプット

『Phase2製品設計』からの『インプット要求事項』と対比した検証及び妥当性確認が出来る様に表現する事。

２）『Phase2製品設計』からのアウトプットに含める事項

該当する場合には、以下の事項を含める事。但し、それに限定されない。

a)設計のリスク分析は、設計FMEAを用いる事。また最新のFMEAリファレンスマニュアルに実施する。

b) 信頼性の調査結果。それは、IATF8.3.3.1-f)に記載の信頼性インプットに対するアウトプット信頼性調査の結果をアウトプットとする。

c) 製品特殊特性。特殊特性は、顧客から要求される条件や設計FMEAの結果を製品図面に記載する事で、アウトプットとする。

d) 生産後の製品が、不適合製品を生産しない為に、DFSS（※１） , DFMA（※２） , FTA（※３）等を用いた製品設計をする。但し、この3つの手法を用いる事は、必須ではない。

e) 製品の形状をデータでアウトプットする。それらのデータとは、『３Dモデル、技術データパッケージ、製品製造の情報』とする。それらには、『幾何寸法と公差』を含めてアウトプットする事。

f) 2次元図面（２D図）のアウトプットもe)と同様の条件で実施する。

g) 製品デザインレビューの結果を記録としてアウトプットする。

h) 顧客に対して提供するアウトプットとして、『当社の製品のサービス故障診断の指針並びに修理及びサービス性の指示書』をアウトプットとする。 （当社製品が、該当する場合に実施する。例：エンジン、トランスミッション、ヘッドランプ、制御部品類・・・）

i) サービス部品（補修部品）要求事項をアウトプットする。それは、ユニット単位で無く、経済性を考慮した分解された小部品での交換部品を考慮する事。

j) 自社生産部品（製品）を顧客へ出荷する出荷の為、荷姿及びラベリングの要求事項をアウトプットする。

（※１）Design for Six Sigma/設計開発のためのシックスシグマ
顧客の要求品質の徹底的な作りこみを開発・設計段階から行うもので、顧客満足と利益拡大の同時実現を狙うもの。

（※２） Design For Manufacture and Assembly/製造、組立容易性設計
製造容易性および組立容易性を考慮して設計すること。

（※３）Fault Tree Analysis/故障の木解析
FTAではその発生が好ましくない事象について、発生経路、発生原因及び発生確率をフォールトの木を用いて解析する。