第4章 組織の状況
今回は、第4章中のISO（4.2）利害関係者のニーズ及び期待を紹介します。前回説明した、ISO（4.1）組織及びその状況の理解との関連性が有ります。つながりを考えて、解釈を理解する必要が有ります。
| ISO | 4.1 | 組織及びその状況の理解 | |||||||||||||||
| ISO | 4.2 | 利害者関係のニーズ及び期待の理解 | |||||||||||||||
| ISO | 4.3 | 品質マネジメントシステムの適用範囲の決定 | |||||||||||||||
| IATF | 4.3.1 | 品質マネジメントシステムの適用範囲の決定（補足） | |||||||||||||||
| IATF | 4.3.2 | 顧客固有要求事項 | |||||||||||||||
| ISO | 4.4 | 品質マネジメントシステム及びそのプロセス | |||||||||||||||
| ISO | 4.4.1 | 品質ﾏﾈｼﾞﾒﾝﾄｼｽﾃﾑの確立・実施・維持・継続的改善の要求 | |||||||||||||||
| IATF | 4.4.1.1 | 製品及びプロセスの適合 | |||||||||||||||
| IATF | 4.4.1.2 | 製品安全 | |||||||||||||||
| ISO | 4.4.2 | 品質ﾏﾈｼﾞﾒﾝﾄｼｽﾃﾑに関する文書化した情報に関する要求 | |||||||||||||||
その前に、一度前回の（4.1）要求事項を思いださないと、（４．２）が理解できないかな～。
前回思い出しとして、簡単に言うと、（4.1）組織及びその状況の理解で、『自分の会社経営に影響を与えるGoodな課題とBadな課題』を明確にしてね！と要求事項が有ったと思います。その対象が、外部と内部の問題をハッキリさせてねと要求と思います。その『外部と内部』を具体的に会社として相手は誰？と言う事を明確にし、その相手が、自社へどの様な要求関係に有るのか？支払い？法律規制値？製品図面スペック？環境基準値？等々。自社が製造業として、普段れ数値管理でモニタリングしなければならない事が該当すると思います。
（4.2）利害関係者のニーズ及び期待
（４．2）は、ISO9001での要求事項に成ります。以下は、QMSに記載する要素を簡易的に記載しています。自社内に合わせて、具体的に記載すると良いと思いました。尚、規格に記載の文書は、a),b)の２項目。私は、まとまりが悪いと感じたので、独自に１）、２）、３）の３項目にしました。
次の事項は、顧客要求事項及び適用される法令・規制要求事項を満たした製品及びサービスを一貫して提供する組織の能力に影響又は、潜在的影響を与えるため、組織はこれを明確にしなければならない。
自社が関係する利害関係者を列挙してください。（４．１）で要求された『内部と外部』と言う範囲を頭に思い浮かべ、考えてください。
1)品質マネジメントシステムに密接に関連する利害関係者
・自動車（OEM）メーカー ・原材料及び部品の供給者
・顧客及び規制当局 ・流通業者事例① 操業に直接関わる利害関係
顧客以外の利害関係者 利害関係者の期待とニーズ 従業員 雇用環境の確保 材料供給者 生産者と供給者の共存共栄 工場近隣住民 良好な環境の確保 事例② 法令規制に関わる利害関係
顧客以外の利害関係者 利害関係者の期待とニーズ 地方自治体 製造に関わる法律の遵守 税務署 納税 保健所 衛生法の遵守 労働基準局 従業員の安全及び衛生確保
表中項目『利害関係者の期待とニーズ』は、殆どが数値化されるものです。表グラフにまとめ、順守すべき基準値を設定し、適切な頻度でモニタリング出来るようにするべきと思いました。
2)品質マネジメントシステムに密接に関連するそれらの利害関係者の要求事項。
当社は、上記１）表に列挙した関係者からの要求情報を監視し、レビューしなければならない。
ここでは、第４章です。しかし、この（4.2）で抽出した各利害関係者の要求事項が、自社が達成、満足出来ているのか？パフォーマンス（成績）のPDCAを第９章で、別途具体的に要求されています。そのつながりを記載にとどめています。余談ですが、ISOの規格構成は、本当に合理的でなく、あちこっちに内容が飛びます。慣れが必要です。
３）監視については、箇条９パフォーマンス評価に基づいて、実施する。
【箇条9.1.1】利害関係者の要求
【箇条9.3.2c】顧客満足、利害関係者からのフィードバックのレビュー
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