第4章組織の状況のどの辺?
『第4章組織の状況』も最後の箇条です。今回は、ISO9001の(4.4.2)QMSに関する文書化した情報に関する要求の説明に入ります。
ISO | 4.1 | 組織及びその状況の理解 | |||||||||||||||
ISO | 4.2 | 利害者関係のニーズ及び期待の理解 | |||||||||||||||
ISO | 4.3 | 品質マネジメントシステムの適用範囲の決定 | |||||||||||||||
IATF | 4.3.1 | 品質マネジメントシステムの適用範囲の決定(補足) | |||||||||||||||
IATF | 4.3.2 | 顧客固有要求事項 | |||||||||||||||
ISO | 4.4 | 品質マネジメントシステム及びそのプロセス | |||||||||||||||
ISO | 4.4.1 | 品質マネジメントシステムの確立・実施・維持・継続的改善の要求 | |||||||||||||||
IATF | 4.4.1.1 | 製品及びプロセスの適合 | |||||||||||||||
IATF | 4.4.1.2 | 製品安全 | |||||||||||||||
ISO | 4.4.2 | 品質マネジメントシステムに関する文書化した情報に関する要求 |
前箇条のおさらい/思い出し
前の箇条は、(4.4.1.2)製品安全 でしたね?
昨今、ブレーキやエアバックの部品の不具合で安全にかかわる大きな社会問題が発生しましたね?生命に関わる大問題で、リコールが発生。自動車メーカーは、莫大なリコール費用が発生しました。もちろん、部品メーカーは、経営破綻につながります。そういった問題から、今回、TSからIATFに規格変更で、強調して追加された要求事項でした。
それで、その製品安全は、開発段階で、しっかり検討しましょうと言う内容でしたね?いづれ、F設計FMEAとか過去トラの話にもつながるんでしょう?特別承認とか、責任部分も強化されましたね。
そんな感じです。それらを仕事の流れで、色々な部署が製品安全にかかわりますので、QMSで、流れを明確にしなさいと指示した箇条でしたね。
今回の箇条は第4章最後の箇条に成ります。そして、ISO9001の箇条です。(4.4.2)QMSに関する文書化した情報。タイトルで、何となくわかりますね。それでは、詳細は、次の項目で紹介します。
QMSに書いてみよう♪⇒ISO(4.4.2)品質マネジメントシステムに関する文書化した情報に関する要求
対訳本の原文は、いつもより更に意味不明だな~。結局、何が言いたいの?
実は、凄く単純です。昔からよく言う仕事の方法を手順書化しなさい。そして、仕事した結果は、良かったのか?悪かったのか?記録を文書で残しましょう。と言っているだけです。
凄い単純じゃない!そう書けばいいのに、不可解な怪文書だな~。
まー気持ちはわかりますが、下記に私ならQMSに、この様に文面を変えて記載しました。
1)当社業務は、下記に関係する必要な文書化をする。
a)業務手順書、作業手順書の整備(3次文書)
各部署の業務プロセスを実行を支援する為に、手順書や作業標準等を文書化し、利用可能な状態に維持する。
b) 記録文書の作成と維持(4次文書)
各部署の業務プロセスが、計画通り(基準値、日程、目標、各要求事項等々)に、実施されたと確信する為の記録証拠を文書化して、その記録文書維持する。
2)上記で指示した文書化に対し、含めなければならない重要内容
① 部門間の情報交換ツール
② 社内の技術的な情報・知識(技術、過去トラ等)の共有と蓄積
③ 各種実施方法
④ 各種内容の証明注記)文書化に関する要求は、別途【7.5】箇条にて記載する内容と相関性を持たせる事とする。
(ポイント)この箇条では、仕事の手順書を作って、仕事をした結果を記録に残そう!そして、手順書と記録は、2)で、具体的に前工程(前の部署)、後工程(自分の仕事)等々での部門横断で、進む業務が途切れない手順書とそれぞれの区切りで、仕事の質、結果が、記録で残す事を要求しています。部署間の業務トレサビリティーを文書で、あとから見られる見える化を目的としていますね。
結局、ISOでは、この程度の要求ですが、IATFでは、更に厳しく追加要求を別な章で、追加しています。それが、後に出てくる7.5箇条です。規格文書が第4章と第7章と離れて書いているので、成れない人は、非常に分かりにくいです。ご注意ください。
今回の箇条紹介は、ここまでです。
対訳本の個人的な見解として書いています。皆さんの見解と異なる、若しくは誤っている場合も有るので、他の人は、こんな風にやっているんだという視点で見ていただければと思います。引き続き、日追って各箇条を追加していきますので、宜しくお願い致します。
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