第8章 (製品実現の為の)運用 のどの辺?
『第8章 (製品実現の為の)運用)』 の(8.2)シリーズです!ISO(8.2.1)顧客の製品に対する要求事項について、語られています!
ISO | 8.2 | 製品及びサービスに関する要求事項 |
ISO | 8.2.1 | 顧客とのコミュニケーション |
IATF | 8.2.1.1 | 顧客とのコミュニケーション(補足) |
他の箇条は、下記をクリックして記事へ移動できます!
4 | 組織の状況 |
5 | リーダーシップ |
6 | 計画 |
7 | 支援(経営基盤) |
8 | 運用 |
前箇条のおさらい/思い出し
前箇条は、ISO9001原文対訳本では、ISO(8.2)製品及びサービスに関する要求事項と言うタイトルだけです。要求事項の文面は、無いです。
他の記事でも説明していますが、ISOは、箇条番号が有っても、要求事項文面がある時、無い時が有ります。非常に雑な規格文書なので、ご注意ください。私は、個人的に利便性を考え、必ず箇条番号が有る所に、説明文を独自に作成し、分かりやすい品質マニュアル作りに工夫をしています。
さて、前置きが長くなりましたが、第8章運用は、PDCAの(Do)の部分。ISO(8.1)で、APQPの管理始めるぞ!と浅く入りました。そして、現在、ISO(8.2)シリーズ。受注した顧客案件の入り口、お客の要求事項って何でしょう?が語られます。
それでは、下方に独自解釈説明いたします。
QMSに書いてみよう♪⇒ISO(8.2.1)顧客とのコミュニケーション
私は、ISO対訳文を下記のように独自編集してQMSに記載してみました。皆さんのQMS文面作成時の参考にしてみてください。
顧客コミュニケーションのプロセスを確立しなければならない。その顧客
以下のa)~e)を含める事。
a) 製品及びサービスに関する情報の提供
(例:生産管理&物流関連情報システム、CADデータシステム、受発注システム、技術情報、各種連絡、書面伝達等々)
b) 引合い、契約又は注文の処理。これらの変更を含む。
(例:RFQ営業情報、設計変更、受発注変更情報、生産打切り、部品取引契約書、生産管理に関わる顧客情報 等々)
c) 苦情を含む、製品及びサービスに関係する顧客からのフィードバックの入手。
(例:品質異常連絡書、品質月報、顧客満足度評価、最新SQM、設計標準、試験標準 等々)
d) 顧客所有物の取扱い及び管理方法。
(例:生産設備、金型、試験設備、治具、測定器、通い箱、サンプル等々)
e) 不測事態(緊急事態)に対応する為の特定の要求事項の確立。
(例:天災や人災による不測の事態を想定した生産対応方法計画)
第8章は、必ず頭の中にAPQPの各Phaseを軸に、『受注活動から設計、工程設計、生産準備、量産、量産打ち切り』の『ゆりかごから墓場まで』の長い時間軸での顧客取引における顧客とどの様なコミュニケーションが有るのか?それをイメージしてください。
皆、長いスパンで仕事の流れって考えないんだよね。目の前の短い事だけ。しかも、会社組織が縦割りで、部門間連携が悪いと、APQPみたいな『ゆりかごから墓場まで』顧客と日々どんなコミュニケーション取っているか?それぞれの専門部署がやってるから興味もないし、知らないんだよね・・・。
はは・・・。確かに会社によっては、そういう社風で活気のないブラック企業は有りますね。ISOレベルでも規格では、APQP的要素をきちんと求めています。この後、IATFの追加(8.2.1.1)が、この(8.2.1)に対して付け加えます。
ここでは、部門横断で、自部署を軸にした他部署からくるインプット、アウトプットは、他部署が顧客と、どの様な業務交流を通じて、社内へ取り込んで、業務に変換しているのか?理解してください。
各、顧客コミュニケーションの洗い出し、そのコミュニケーション担当責任部署、顧客コミュニケーションの業務手順書の作成が、先ず必須ですね?
また、APQPの各Phaseで、各部門の役割、顧客とのコミュニケーションを社内で、しっかりAPQP規程とフロー表や部門&業務項目のマトリックスを詳細に作らないと、この要求事項は、全く順守できないでしょう。
今回の箇条紹介は、ここまでです。
対訳本の個人的な見解として書いています。皆さんの見解と異なる、若しくは誤っている場合も有るので、他の人は、こんな風にやっているんだという視点で見ていただければと思います。引き続き、日追って各箇条を追加していきますので、宜しくお願い致します。
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