IATF16949&ISO9001の要求事項解釈/IATF(8.3.4.2)設計・開発（APQP）の妥当性確認

『第8章 （製品実現の為の）運用）』IATF(8.3.4.2)設計・開発（APQP）の妥当性確認　  に関する要求の説明に入ります。下表を見ると8.3シリーズの後半に入りましたね。

前箇条は、IATF 8.3.4.1 APQPの監視でした。

製品開発段階のAPQPで言うPhase2製品設計、Phase3工程設計で、何を確認すればOKとするのか？確認リストを作りましょう。そして、進捗や出来高が、もう組表数値化して測定可能なシステムで、必要な節目で確認会を開きなさいと言っています。

今回は、同じ内容のもっと細かい部分。妥当性の確認の話に入ります。それでは、IATF8.3.4.2の話に移りましょう。

私は、IATF対訳文を下記のように独自編集してQMSに記載してみました。皆さんのQMS文面作成時の参考にしてみてください。

上記のQMSに書く内容をみれば、特に解説が必要な文言は無いと思います。自分達が設計したり、作った試作品、製品が、顧客と取交した要求事項に合致しているのか？妥当性を確認する事を話しています。

ポイントは３つ！

１つは、顧客の製品要求事項、各国仕向け地の国の法令規制関係を妥当性確認しなさいと言っています。ISO,IATFでは、何度も出てくる内容なので、特にこれ以上の説明は不要ですね。

２つ目は、妥当性確認のタイミングを決めなさいと言っています。これは既に替えの箇条でも計画的にレビュー会を実施しなさいと言ってましたね。それが、妥当性確認のタイミングです。もっと、細かいタイミングも有りますね。実験部とかが性能試験や材料試験等。実務的な確認計画も入れるとより良いですね。

3つ目は、自社の開始発製品を顧客の自動車工場に持参し、実写取り付け確認のイベントの事です。機能部品を製造する部品メーカーは、重要だと思います。ランプやドアミラーやフロントガーニッシュや樹脂バンパー、内装部品等々多岐にわたりますね。

今回の箇条紹介は、ここまでです。

対訳本の個人的な見解として書いています。

皆さんの見解と異なる、若しくは誤っている場合も有るので、他の人は、こんな風にやっているんだという視点で見ていただければと思います。

引き続き、各箇条を追加していきますので、宜しくお願い致します。