はじめに
IATF16949の規格要求事項が、ほとんど理解できていない方、理解しているつもりだけど、部分的にし把握していない人。そんな人向けに、品質マニュアル(QMS)の構造を理解し、全体的に理解できる様に概要を説明したいと思います。
細かい各箇条ごとの説明は、別記事を参照ください。細かく説明していますので。ここでは、全体の規格構造を説明に留めます。
IATFとISOの”名前の意味”を知りたい人は、こちらの記事を参照ください!
ISO9001とIATF16949の関係は?
IATFとISOは、一体と考えてください。
バイクの免許に例えるなら、ISO9001が原付免許。IATF16949が大型自動二輪免許。と言った関係です。
要するに、IATF16949の中には、ISO9001が含まれているんです。もっと平たく言えば、IATF16949は、ISO9001の超厳しいいバージョンとでも言っておきましょう。
- IATF16949は、ISO9001:2015年版が、100%含まれています。
- 要求事項は、大きく10章で構成。
- 10章中の内訳は201箇条で細かな要求事項が構成。
要求事項の10章の構成は?
ISO9001とIATF16949共に、共通10章です。下表の様な公正に成っています。大きく区分するなら
- 第1章~3章は、イントロ部分。
- 第4章~10章が、多くの皆さんが、実務業務で、守るべき内容が記載されています。
各章は、ISO9001の各箇条に、追記で間にIATF箇条を継ぎ足している形に成っています。だいたいですが、箇条№が、3桁までがISO。4桁以上がIATFで、追加(おかわり)した部分です。まれに3桁でもIATFの場合も有ります。
かつ丼に例えるなら、ISOが白米部分。IATF追加要求が、トンカツ部分に成ります。合体してIATF16949丼に成ります。
1 | 適用範囲 | IATF認証の為に必要な組織範囲と必要な適用規格とIATF言語の説明。形式的な部分。 |
2 | 引用規格 | |
3 | 用語及び定義 | |
4 | 組織の状況 | 具体的に、各組織が業務活動をする中で、守るべき業務ルールが記載されている、重要な部分。 |
5 | リーダーシップ | |
6 | 計画 | |
7 | 支援(経営基盤) | |
8 | 運用 | |
9 | パフォーマンス評価 | |
10 | 改善 |
それぞれの各章の詳細箇条説明は、別記事で紹介していますので、そちらをご覧ください。こちらです。
コメント
現在、IATF16949を取得している会社です。
弊社の品質マニュアルをもっと実務レベルに合わせるようセンベイさんのIATF16949 とISO9001の関係(超かんたん説明編)を参考にして改訂作業中です。
改訂作業とは、直接関係ないのですが出来れば回答をお願いします。
弊社は日本の他に兄弟製造会社が海外にあります。それぞれの拠点でIATF16949 は取得しています。この度、会社方針で設計Pを海外拠点にまとめることになりました。この場合、支援Pが海外となりますが、IATF16949審査はどのようになるでしょうか?