IATF16949&ISO9001の要求事項解釈/IATF(8.5.1.2)標準作業－作業者指示書及び目視標準

『第8章 （製品実現の為の）運用）』IATF(8.5.1.2)標準作業－作業者指示書及び目視標準 に関する要求の説明に入ります。

前回は、IATF8.5.1.2コントロールプランでした。

ISO8.5シリーズは、IATF追加箇条が沢山あります。自分達の工場プロセス管理の方法が、IATFとして、ISOより詳しく書いています。最初は、コントロールプランの書き方の条件が書いていました。試作品でもコントロールプランは必要ですね。

今度は、工場で作業する方法を文書化した、作業標準の話に入ります。

私は、IATF対訳文を下記のように独自編集してQMSに記載してみました。皆さんのQMS文面作成時の参考にしてみてください。

作業方法を文書化するのは、製造業の基本です。書いている事は、常識で解説も必要無いと思います。

ただ、世の中には常識が通じない、会社も有り、未だに個人の記憶と経験と勘で仕事をしている工場も有ります。そう言った会社は、何度言っても作業の方法を文書化する事を徹底的に非難します。それを黙認する上層部が居るので、その会社は永遠に、作業の標準化が理解されない事を見たことが有ります。

今や製造部門だけでなく、事務仕事の管理部門でさえ、作業の標準化が常識です。IATF認証取得するからには、全部門の業務プロセスを標準化する事が、必要と私は強く感じています。

先ず、全部門の業務を業務分掌に落とし込み、その業務分掌に書かれた、各業務は最低限、手順書を作成する必要が有りますね。

呼称は、色々ありますが、作業手順書、作業標準、標準書　等々。どれも一緒ですが、社内で、呼称は統一した方が良いと思います。

今回の箇条紹介は、ここまでです。

対訳本の個人的な見解として書いています。

皆さんの見解と異なる、若しくは誤っている場合も有るので、他の人は、こんな風にやっているんだという視点で見ていただければと思います。

引き続き、各箇条を追加していきますので、宜しくお願い致します。