品質マニュアル/内部監査、認証審査時のお役立ち情報
第8章 （製品実現の為の）運用 のどの辺？
『第8章 （製品実現の為の）運用）』IATF(8.6.4)外部から提供される製品及びサービスの検証及び受入(購入品の受入検査） に関する要求の説明に入ります。第8章も後半に入ります。
下表は、各箇条へ移動リンクに成ています。
| ISO | 8.6 | 製品及びサービスのリリース |
| IATF | 8.6.1 | 製品及びサービスのリリース（補足） |
| IATF | 8.6.2 | レイアウト検査及び機能試験 |
| IATF | 8.6.3 | 外観品目 |
| IATF | 8.6.4 | 外部から提供される製品及びサービスの検証及び受入(購入品の受入検査） |
| IATF | 8.6.5 | 法令・規制への適合 |
| IATF | 8.6.6 | 合否判定基準 |
| ISO | 8.7 | 不適合なアウトプットの管理 |
| ISO | 8.7.1 | 誤使用と流出防止の識別管理 |
| IATF | 8.7.1.1 | 特別採用に対する顧客の正式許可 |
| IATF | 8.7.1.2 | 不適合成品の管理-顧客規定のプロセス |
| IATF | 8.7.1.3 | 疑わしい製品の管理 |
| IATF | 8.7.1.4 | 手直し製品の管理 |
| IATF | 8.7.1.5 | 修理製品の管理 |
| IATF | 8.7.1.6 | 顧客への通知 |
| IATF | 8.7.1.7 | 不適合成品の処分 |
| ISO | 8.7.2 | 不適合に要求する記録情報文書化 |
ISO,IATFの規格全体を見たい人は、こちらのリンクへどうぞ！
前箇条のおさらい/思い出し
前回は、IATF8.6.3外観品目でした。
自社で、生産する製品が、車へ組付けた時に、外観で目視できるような化粧部分に該当する場合を外観品目と言っているようですね。IATFの原文は、いつもながら奇々怪々な名前です。なので、『外装部品の検査体制』とタイトルを変えた方が、正しいと思います。
ポイントは、外装部品に該当する部品を生産供給する会社は、その塗装やメッキに関する限度見本や検査員の見る力をしっかり管理しましょうと言う話です。
それでは、今回は、IATF8.6.4 でサプライヤから納入した部品受入検査の話になります。私の個人的解釈を紹介します。
品質マニュアル記載事例♪⇒IATF(8.6.4)外部から提供される製品及びサービスの検証及び受入(購入品の受入検査）
私は、IATF対訳文を下記のように独自編集してQMSに記載してみました。皆さんのQMS文面作成時の参考にしてみてください。
★サプライヤの原材料、部品、外注生産品の受入検査体制の要求事項
部品受入検査
- 外部（ｻﾌﾟﾗｲﾔ）から提供される、「原材料、部品、外部委託加工品、測定器外部委託校正、治工具や金型の修正等々」の要求事項に対する適合性を確実にする為、 以下の１つ以上の方法を用いたプロセスを持つ事。
- ｻﾌﾟﾗｲﾔから提供された検査成績書（検査データ）の受領及び評価のプロセス。
- サプライヤのパフォーマンス実績及び、抜取り検査（AQL等）を用いた受入検査/試験のプロセス。
- ｻﾌﾟﾗｲﾔの工程監査実施のプロセス。
- サプライヤが納品する製品は、当社の要求事項を全て適合している事検証する。
- 外部の試験所に試験・検査を委託する場合のプロセス。
- 顧客と合意した他の方法
部品受入検査部門の主要な業務ポイントだと思います。IQCと言う組織名だったり、購買品質部や品質保証部のどちらかがプロセスオーナーの会社も有ります。
単純に、サプライヤから受け入れる物、設備、委託した成果物は、自社の要求事項に適合しているのか？受け入れ時に確認しなさいと言う事です。
方法は、1から５の方法の内1つ以上と言っていますが、私は、全部やるべきと思っています。これまで、経験した殆どの会社では、全て実施しています。
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今回の箇条紹介は、ここまでです。
この記事は、ISOとIATF対訳本の個人的な見解として書いています。
皆さんの見解と異なる、若しくは誤っている場合も有るので、他の人は、こんな風にやっているんだという視点で見ていただければと思います。
引き続き、各箇条の個別記事を充実していきます。
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