IATF16949&ISO9001の要求事項解釈/IATF(8.5.1.4)シャットダウン（長期稼動休止）後の再稼動の検証

『第8章 （製品実現の為の）運用）』IATF(8.5.1.4)シャットダウン（長期稼動休止）後の再稼動の検証 に関する要求の説明に入ります。

前回は、IATF8.5.1.3作業の段取り設定検証でした。

ポイントは、製造現場での仕事にて、生産前、その作業途中で、別の製品へ生産変更する時の話。

必ず大なり小なり、準備行動（設備条件、材料交換、型類の交換等々）による、様々な変化点が発生します。

その時の注意すべき、管理要求を中心に書かれた要求事項でした。

IATFでは、ISOでは、詳しく触れていない、より具体的な管理要求を求めていますね。

製造現場でのリスクを少しでも減らす対策が必要なのです。

それでは、次の箇条IATF8.5.1.4シャットダウンからの先稼働の検証の話に入ります。

私は、IATF対訳文を下記のように独自編集してQMSに記載してみました。皆さんのQMS文面作成時の参考にしてみてください。

長期停止も夏季休暇や年末年始、5月の連休など、何かしら数日間、生産が休みになる場合が有りますね。

その場合、生産設備を再スタートする場合、要求事項を満たした良品が、問題無く生産される為の妥当性確認のルールを作る要求をしています。

簡単に言うと、変化点管理。通常出ない状況からの再スタート。その時、事前に確認すべきポイントをチェックシートで確認し、再稼働の判断権限者も決めるべきですね。

何を根拠に再稼働をGoしたのか、必ず記録もすべきと思います。当然管理すべきは、基本は、４M（人、方法、設備、材料）。初物、終わり物の現物比較確認。

そういう要素を含め、他の箇条の変化点や記録の管理、トレサビリティー等々を総合的に考えた、社内規程や手順書を作る必要が有ります。

規程文書（ルール）を作るポイントは、すべてバラバラに縦割りで作る無い事。

縦割り組織で他の規程文書（ルール）、重複したルールが出来たりし、運用に支障が出ます。

プロセスオーナーに、規程文書作成責任を押し付けず、必ず総合的に考えたルールを考えましょう。

今回の箇条紹介は、ここまでです。

対訳本の個人的な見解として書いています。

皆さんの見解と異なる、若しくは誤っている場合も有るので、他の人は、こんな風にやっているんだという視点で見ていただければと思います。

引き続き、日追って各箇条を追加していきますので、宜しくお願い致します。